日本政策金融公庫の新創業融資のメリット
融資といえども『お金を借りる=借金』というものはあまり良いイメージではありませんね。
しかし、世の中の利益を上げている、ほとんどの企業が何らかの形で融資(借り入れ)を受けているのはなぜでしょうか?
それは、設備投資に大きく資金が必要になったり、最適なタイミングで事業を大きくするための投資に必要な借り入れであったり、もちろん資金繰りを考え借り入れを行っていることもあります。
上記のように事業を大きくするためにも、事業を維持するためにも融資は必要不可欠なものです。
なぜ創業時に日本政策金融公庫の新創業融資制度をお勧めするのかということと、その日本政策金融公庫の新創業融資制度のメリットを見ていきましょう。
メリット1、無担保・無保証人・低金利!
新創業融資は無担保・無保証人という条件で、しかも高くて4%程度の金利で融資を受けることができます。
つまり不動産などの財産がなくても、友人や知人、親族など誰にも迷惑をかけることもなく、しかも民間の金融機関では通常金利が5%~15%程度であるところを上記のようなの低金利で融資を受けることができるのです。
また、通常の金融機関なら会社(法人)名義で融資を受けるときは、会社の代表者を連帯保証人につける事が条件になっていることがほとんどです。これに対し日本政策金融公庫の新創業融資は代表者を連帯保証人につけると金利が0.1%下がるという特典があります。
これは借りる側からすると大きなメリットです。
メリット2、実績不要!
ここでの実績とは、大きく分けて金融機関が融資の際に重要視する『事業実績』と『返済実績』を意味します。
まず、事業実績では事業が健全に成長し順調に利益を上げているかの経営状態の良し悪しを見ます。経営状態が芳しくなければ、当然のことながら金融機関は融資を実行することに消極的になるはずです。
つまりは、経営状態が良好で金融機関が融資を実行しやすい環境が整っていないと、まず融資は実行されないと言っても過言ではないでしょう。
そして、もう一つ重要視される返済実績とは、その金融機関で実行された融資がしっかりと返済されているかの過去の返済実績です。借りたお金を約束通りに返済しているというのは、金融機関にとってこれ以上の説得力はないのです。
今から創業しようとしている者にこのような実績を求める方が違和感を覚えますが、日本政策金融公庫の新創業融資制度以外の融資制度では前記のような実績を求めるのが通常です。
しかし当然のことなのですが、なんの実績もない人や、貸したお金を返さない人、期日を過ぎてから返す人にお金を貸すのは、一般的に考えても消極的にならざるを得ません。貸す側が利息を儲けとしている金融機関ならばなおのこと当然のことです。
新規に創業する者にはこれらの実績がないことの方が大多数ですので、このような何の実績もない新規創業者を一般の金融機関は見向きもしません。一般の金融機関でも新規開業者に向けた融資を行っているところもありますが、担保や連帯保証人は必須なものがほとんどでしょう。
もちろん担保や十分な資力を持った保証人を付けることができ、将来的にも事業が順調で資金に困ることがまったくないのであればまったく問題ないのですが、新創業融資を受けずに事業を開始した場合、将来融資が必要になったときには事業が順調に成長し事業実績が良くなければならず、資金繰りに困ってという理由での融資は受けられないということです。
メリット3、返済実績になる!
新創業融資を受け、毎月返済をしていくことが前述した日本政策金融公庫に対しての返済実績になります。
融資を受ける金額に関係なく、毎月しっかりと返済をしていくことが返済実績となるので、将来何らかの融資を受けたいと考えたときに融資を受けやすくなるのです。この返済実績は融資を受けたことがなかったら得ることができません。
例え少額の融資で100万円を借り入れ、年利4%であれば年間4万円で日本政策金融公庫から信用を買うことができるというわけです。
貸す側からすると返済実績も事業実績もなく『資金が足りなくなったからお金を貸して欲しい』と言われても、返してもらえる見込みもないのに貸せるわけがないというのは当然のことです。なんの実績もなく、資金が尽きたから融資をして欲しいと言い出しても手遅れなのです。
事業実績や返済実績がなくても、融資を受けられる制度があり、返済していくことによって融資実行の大きな課題となる返済実績を得ることができるのであれば、いくら創業時に資金が十分にあったとしても将来のことを考えてこの制度を利用しておくべきです。
もちろん創業時に融資の必要がなく、将来的にも自己資金と利益だけで事業を成長・維持できるのであれば、それはとても素晴らしいことです。
しかし、事業を大きくするために投資が必要であったり、いざ手元に資金が無くなったときに融資を受けられなかったり、高利な消費者金融からしか借り入れができないといったようなリスクを考えて事業を始めるのが、経営者として当然の責任と資質だと考えます。
デメリット
私の主観になりますが新創業融資のデメリットといえば、良くも悪くも借金であることには間違いがなく、金利が付くということぐらいしか見当たりません。
しかし、このデメリットを差し引いても事業経営において多大なメリットを享受できるのではないでしょうか?
公的融資!資金調達サポート料金
事業計画書のみ作成 | 60,000円 |
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着手金 | 40,000円 |
成功報酬 | 実際融資金額の4% |
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・当事務所は兵庫県姫路市を中心に活動しており、株式会社・合同会社・LLP・NPO法人等の各種法人設立・記帳代行・日本政策金融公庫からの融資に関する相談、関係書類の作成及び提出の代行を業務とする行政書士事務所であり行政書士法および日本行政書士連合会会則、兵庫県行政書士会会則その他関係法令に準拠し活動を行っております。
・業務の内容・範囲によりご依頼者様の了承を得た上で弁護士、税理士、司法書士、社会保険労務士、土地家屋調査士その他士業と連携し業務を行う場合がございます。
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